研究テーマにした町へ10年越しの模型寄贈


佐藤正史
Sato Masashi
大阪芸術大学環境デザイン学科 2015年卒業
1989年 大阪生まれ 大阪市北区在住
2015年 大阪芸術大学芸術学部 環境デザイン学科 卒業
2017年 大阪芸術大学大学院 芸術研究科前期制作専攻 環境建築領域 修了
2017年~2020年 株式会社総合計画機構
2020年~2021年 株式会社プレジオ
2022年~2023年 株式会社近代設計
2026年~ 佐藤模型製作 設立
環境デザイン学科最後の卒業生で、かつ学科最後の学長賞受賞者の佐藤正史です。
在学当時は都市デザインを選択していました。学科がなくなったことは寂しくは思いますが、環境デザイン学科で学べたことが建築学科に統合されたことで建築的な考え方も学べるので今思えば羨ましくも感じます。卒業後は大学院に進学し、建築的な考え方を学ぶことができましたが、大学院の2年間で学ぶには非常に短く感じました。
大学院では学部時代に選択した都市計画の仕事に就きたいという点から、私なりに考えた都市計画の集大成を修了制作で作りあげました。学部生の時は岐阜県飛騨市神岡町にある地域の一部分のみでしたが、大学院では同町全体の当時の課題や、町が時代とともに問題となるだろう課題点をあげて、その改善点を模型、パネル、論文にしました。当時は造園家の福原先生のゼミ生でしたが、私自身知識が乏しかったので現在建築学科長になられている門内先生や、当時非常勤講師として来られていた株式会社空間創研の吉田先生の研究室を直接訪ね、知識や考え方を学ばせていただきました。大学院の研究では理論上、実現可能な神岡町の未来(10 年以上先)を考えた「湧水文化都市(神岡町の再生計画)」というものができあがりました。私自身も大学院時代の模型は、いずれ模型事業を立ち上げることを見据え、そのうえで考えた計画が神岡町のためになればと思い作りました。
私の目標として研究テーマである神岡町模型や作品を町に寄贈することができれば、町おこしの第2ステップに移れると考えていました。私の制作したそのものができなくても町の未来や今後になにかしら繋がり、意味のあるものになると信じていたからです。ただ、当時はまだ、町に関わって5年しか経っておらずタイミング的に厳しかったのですが、卒業後約10年という節目もありやっと寄贈に至りました。
岐阜県飛騨市神岡町にて模型の展示と寄贈
私が神岡町で展示したものは50年ほど前に神岡町に存在した過去の町と今後の町の在り方や未来について大学と大学院で制作したものです。展示場所は飛騨市 神岡町コミュニティセンターのエントランスホールの入口に2026年7月25日から9月12日まで展示されていました。展示終了後は全て神岡町にある市民団体にそれぞれ寄贈が決まっています。
今まで模型の仕事で実際あるものや新規に開発されるものを作ることでお客様に感謝されてきましたが、今回の展示で過去に住まわれていた方や現在住んでらっしゃる方に実際に見ていただいて感動していただきました。私自身も今回の展示で模型の可能性をさらに感じることができました。
本業の模型製作の仕事について
大学院修了後は行政相手の都市計画を行うコンサルタント会社に勤めていたので、学生時代には得られなかった知識や経験を習得し、更なる研鑽を積みながら、町おこしや模型製作の仕事に取り組んでいます。
私は色のついた展示模型の製作が得意で、見学施設や博物館の展示模型、マンションや新規大型建築物などを模型にしています。パースが既にある場合、模型用の図面は非常に作りやすいですが既にある建物や過去の施設を模型にする場合は写真を見て寸法を推測して模型にしていきます。現地に赴いて寸法を測って作ることもあります。現在は主に企業様を相手に様々な取引をしております。作品画像は企業様の要望と著作権の関係で公には出来ない契約になっています。実績は載せていませんが自身が制作したイメージ模型をHPに複数掲載しているので是非ご覧ください。







