最初の一歩、そして二歩・三歩とその先へ

森村 誠

大阪芸術大学附属大阪美術専門学校国際芸術学科
美術工芸コース(絵画) 1997年卒業

美専卒業後、英国国立ノッティンガムトレント大学芸術学部で現代美術を学ぶ。大学卒業後、現地で作家活動。2002年に帰国。帰国後、国内外で精力的に作品を発表している。2019年より大阪美術専門学校非常勤講師として勤務。日常生活における「気づき」を様々な角度で探求し、無意識のうちに受容している情報の質や、それを支えるシステムの構造を可視化することを目的とした作品を制作している。

海外で美術を学びたいという夢を叶える為、アメリカの美術大学6校と提携し、編入留学の道が開かれている大阪美術専門学校(美専)の国際芸術学科に魅力を感じて入学を決めました。国際芸術学科では日本で取得した単位をアメリカの大学に移行できるので、言語の壁があり難度の高い「講義系の授業」を午前中に集中して受講し、午後からは「実習や演習」に打ち込むという、非常に忙しくも充実した日々を過ごしました。現役の作家として第一線で活躍されている先生方からは、これまで知らなかった美術の世界を教わり、たくさんの刺激をいただきました。
美専卒業後は、自ら進路を開拓し、英国国立ノッティンガムトレント大学芸術学部に編入。90年代後半の英国はヤング・ブリティッシュ・アーティスト(YBA)と呼ばれる現代美術作家達が席巻しており、彼らの多彩な思考や手法に触れた3年間は、私にとってかけがえのない財産となりました。大学卒業後も現地に残り作家活動を行っていましたが、2002年の春にビザの関係で日本へ帰国。その後は国内で働きながら制作を続けるなかでチャンスに恵まれ、パリやニューヨーク等のアーティスト・イン・レジデンス(長期滞在制作)に参加する機会があり日本と海外を行き来していました。そんな中、色々な縁があり美専の講師として声をかけて頂き、現在も講師として働きながら作家活動を行っています。自分の作家活動においての最初の一歩である母校・美専に戻れたこと非常に嬉しく思っています。また、講師をすることで得られる新しい視点・気づき等を通じて自分の表現の可能性を探求し続けたいと思います。

作品「the Indoor Newtown Collective」