親子二代(小西 元司さん・萌絵さん)

大阪芸大で学んで思うこと

父:学生時代はとにかく朝から晩まで毎日、仲間と一緒に楽器を吹いて楽しかったです。上手な先輩が多く、関西の音楽界で活躍されていたので、私をプロの世界に導いてくれました。音楽全般の知識も高いので自分の知識力が高まりました。 プロのトロンボーン奏者として演奏活動ができているのは大阪芸大で出会った先生、先輩、同級生、後輩のおかげです。大阪芸大で学んでよかったと思っていますし、これから社会に出てこられる学生さんもそう思ってもらいたいです。

現在の仕事と大阪芸大再訪

父:京都市交響楽団(京響)での演奏で年間100~110 公演程度の演奏会に出演する他に、他のオーケストラへの客演と3つの大学でのレッスンの他に30人近くの個人レッスンをこなす毎日でとても忙しいです。大阪芸大では6年前からトロンボーン専攻OBと学生とで年1回3 月に演奏会を開催しています。会場は芸大坂を上がったところの芸術情報センター内のアートホール。その練習のためにアートホールに入った時の感動が何とも言えない感覚で「ここで30数年前演奏会やったなあ!楽しかったなあ!」という懐かしい感覚でした。

ドリームウインドオーケストラ

(ザ・シンフォニーホールで毎年演奏会を開催)

父:芸大という枠を外し関西を中心に各オーケストラ、吹奏楽団等で活躍する音楽家を集めた吹奏楽の演奏会が年1回行われています。演奏技術が高くて素晴らしいウインドオーケストラです。このリハーサルのために芸大の14号館ホールで3日間リハーサルするのですが、このホールは学生時代に授業を受けていた場所で、たまに吹奏楽の合奏や実技試験も行われていました。大阪芸大発信のウインドオーケストラとして、吹奏楽に親しむ中高生の憧れの存在になりたいですね。

音楽家の親から

父:自分が学生時代を過ごした芸大に娘が進学するとは思ってもみませんでした。が、正直嬉しいです。入学当初は「学食のメニューは今どんなん?」とか、「あそこどうなってる?」など聞いていました。
私の妻もファゴット奏者として活躍していますので、音楽業界のことはわかりますが他分野のことはわからない。娘は、好きなことをやっていたら写真学科に進んだ感じ。撮影した写真について説明してくれたり、作品展での制作に一生懸命になっている姿を見て芸大に行ってよかったなあと思います。どの世界も人との繋がりが大事だと思うので、写真学科の先生や仲間に感謝できる人になってほしい。

学生時代 3 号館ホールでの演奏
(写真提供:小西元司)
呉信一&小西元司
「喜寿・還暦」記念デュオリサイタル より
2025 年12 月5 日(撮影:小西萌絵)

大阪芸大に入学して思うこと・お父様と同じ大学を選んだこと

娘:友人たちと話し合ったり、課題を創る中で切磋琢磨するうちに良いアイデアが生まれます。
仲間と出会えたことが一番良かったことだと思います。父は在学中から外の世界でも演奏家として活動をしていました。自分はまだ一歩を踏み出したところで、同じ場所に来たことで父の存在や偉大さを感じますし、自分も頑張りたいという思いも強くなりました。

写真学科を選んだ理由・作品制作について

娘:高校生の頃にきれいな写真を撮りたいと思ったことがスタートです。幼少期から物を創ることが大好きで造形教室にも通っていました。写真と向き合う中で、立体物との融合を考えるようになり、写真を使用した立体作品を創るようになりました。3回生では子供の時に夢見たドレスを、卒業制作ではウエディングドレスを制作中です。制作に費やした努力や苦労は未来に繋がるものと思います。自信をもって完成させた作品が、見る人に共感とエネルギーを感じてもらえるような美しい作品を創り続けたいと思っています。

お父様との仕事のコラボ

娘:父や父の門下生の演奏会では、チラシ・チケット・パンフレットのデザイン・制作と演奏会当日の写真撮影も手掛けるようになりました。切り取られた演奏者の一瞬の表情で、感情やその場の空気感も伝えることができるようにと考えています。父と同じ場所で仕事として撮影ができることは、深い距離で繋がっている感がありとても嬉しく思っています。

小西 元司 さん

1985年度 大阪芸術大学演奏学科 管弦打コース入学

京都市交響楽団トロンボーン奏者。1985年大阪芸術大学演奏学科入学。フリーランスとして数多くの公演に出演ののち、1999年大阪センチュリー交響楽団(現在、日本センチュリー交響楽団)に入団。 2002年京都市交響楽団に入団。国内各地のオーケストラに客演奏者として出演する他、大阪音楽大学、相愛大学、京都市立芸術大学の非常勤講師として後進の指導にあたっている。

小西 萌絵 さん

2023年度 大阪芸術大学写真学科入学
現在写真学科4回生

写真撮影:小西萌絵 文責:企画広報委員 豊田千晶
wings48号 掲載