香川県支部『香川で輝く校友たち』

支部長:岡田成生(大阪芸術大学:デザイン学科/1985年卒業)

香川県支部では今後、「香川から輝く校友たち」としてシリーズ化し、県内外のみならず、国外でも活躍されている香川県支部会員の皆さまを数珠つなぎにご紹介させていただきたいと考えております。
その第一弾として今回は、香川県の彫刻家として有名な速水史朗氏のご息女をピックアップさせていただきました。

父の彫刻を、世界へ。芸大で覚えた「串」の役割

速水規里(大阪芸術大学・芸術計画学科/1979年卒業)

父は、彫刻家・速水史朗。国内外で作品を発表しています。
「お父さんみたいに彫刻家にならないの?」と言われたこともありますが、父と比べ、比較されることも多いだろうと考え、その道には進みませんでした。
現在私は、そのマネージメントを手がける「ハヤミスタジオ」を拠点に作品管理から公共モニュメントの打ち合わせ、展覧会の企画まで幅広く担っています。
デザインを勉強していた私が入ったのが、大阪芸大の芸術計画学科でした。2期生として映像、音響、文芸、造形、さまざまな分野を横断しながら学んだあの日々が、仕事の根っこになっています。よく焼き鳥の串に例えるのですが、串になっていろんな人を繋いでいくのが私の役目なのかなって思っています。一人でできないことでも、みんなが集まれば大きなことができる。そのもの頃、体で覚えました。
卒業後は、デザイナーとして商品開発に携わりながら、ハヤミスタジオの仕事も手伝う日々が続きました。やがてデザイナー仲間と企画会社を立ち上げ、いくつもの仕事を同時に動かしながら気づいたのは、どの現場でも自分がやっていたのは「人をつなぐ」ということでした。
そして今、新しいプロジェクトが動き出しています。
2027年秋、香川県多度津町の街全体を舞台に「速水史朗100歳」展を開催予定です。アトリエ、砂場、資料館などで展示。街に点在するモニュメントを巡るツアーも企画中です。
美術館の白い壁の中だけでなく、生きた街と作品が交わる場を創りたいと思っており、芸術計画で培った「総合する力」をここで存分に発揮するつもりです。

ハヤミスタジオにて(香川県多度津町)

文責:佐川美恵/大阪芸術大学(文芸学科・2000年卒業)
wings48号 掲載