塚本学院 校友会誌 WINGS Web
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凸凹母校大阪芸術大学短期大学部 活躍するOB・OG

ロサンゼルス在住50 年のキャリアを持つ浪速短期大学(現 大阪芸術大学短期大学部)の第3 期の卒業生。Setsu Mizoguchi Broderick(旧姓・ 溝口勢津子)浪速短期大学 デザイン美術科 昭和39年 卒業


イラストレーション
犬、猫のシリーズ本。ギフトブックとも言います。


ノートカード
箱入り、季節ごとのお手紙カードです。

ロサンゼルスに住んでかれこれ50年になりますが、過ぎてみるとアッという間の年月だったように思います。
日本からLAに着いて、先ず始めたことは永住権申請、社会保障番号の取得、夜は車の教習所、困ったのは英会話での聞き取りがダメ。すぐに成人の初級英語クラスに飛び入りで3ヶ月くらい、もう必死でした。
包装デザインや好きな肖像画のアルバイトで車を購入、当時はLA市内にあったArtCenter College of Design に近いアパートに移りました。ところが後で知ってビックリ。アパートは地域的に犯罪の多い怖いエリアでした。

私も早速盗難に遭い、同じ階のどこかで銃声を聞くに及んで引っ越し。それもこれも外国での初体験、苦い笑い話です。その頃、昼はMattel Toys やTV ストリーボードの仕事、夜はArtCenter とOtis College of Art and Design で自分の仕事上必要なデザイン科目だけを選択して通いました。理由は授業料がとても高かったからです!
これらの学校に行くために必要だった書類や卒業証明を母校の短大から送って頂きました。それから間もなく、日本にいた頃からの夢であり、渡米の目的でもあった職種のデザイン会社に入社しました。
カテゴリーとしてはHallmark Gift Shop で見られるような商品をデザインする会社です。動物のぬいぐるみ、セラミックの動物や人形、飾り置物などが主製品で、年に2度恒例の全米同業社のGift Show がそれぞれ東海岸と西海岸で開催、日本からの参加もあったと思います。企業競争が激しく常に忙しかったけれど楽しい毎日でした。

会社は25年余り勤務の後退社、以後フリーランサーとして同社や他社の仕事を経てリタイアしました。
その頃、初めて手探りで試みた本が幸運にも出版されたことは本当に嬉しく思いました。浪速美大で学んだ2年間は自分の生き方を大きく変えてくれた大切な出発点でした。このたび連絡を受けて何よりも嬉しかったことは同期の田村昭彦さま、吉田昇さまがお元気で現役としてご活躍なさっていることでした。矢田照ヶ丘の校舎の日々を懐かしく思い出しながら、母校の益々のご発展をお祈りしております。

溝口勢津子 通称「セッチャン」
小柄な身体で笑顔のチャーミングな女性。
ブルージーンズを初めて履いた日だったのか、何かぎこちなく恥じらいながら三、四人で円形校舎の前で屯たむろする私達の前に寄って来て輪に加わった。
広島出身の「勢ッチャン」、倉敷出身の「千畝ちゃん」、鳥取出身の「お喜代さん」同じ下宿に住む、グラフィックデザイン・服飾・美術と、コースは異なるが仲の良い凸凹三人娘であったことを思い出した。三人三様、夢を持って頑張りやさんであったこと。
ロスの地で、今も楽しんで仕事をするセッチャンにエールを送りたい。

友より

担当/ 企画広報委員  吉田 昇
   企画広報委員長 田村 昭彦

絵本:中身のページ JAPANESE TRADITIONS (ジャパニーズ・トラディションズ)
日本の伝統的な風習、行事、祭りや地方の風景と、
私が子供だった頃の故郷、春夏秋冬の思い出です。
自宅の仕事部屋 カリフォルニア州立大・UCLA 校でのBOOK FAIR 紀伊国屋LA にてサイン会

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編集>> 塚本学院校友会 企画広報委員会 発行人>> 福永亮碩